「あっ。あのカフェラテがのみたい」
そう思って、私は今日も玄関を開けました。
最近、よく通うコーヒーショップができました。
そのお店は、家から歩いてちょうど100歩くらい。
駅近くの物件に住んでいるのだけれど、その駅よりもさらに近いのです。
今日はそのコーヒーショップのお話をしようと思います。
昔、友人の家でブラックコーヒーの適量を知らずに3杯飲んで以来、紅茶派だった私。
その私に、コーヒーの楽しみ方を教えてくれたのがそのコーヒーショップでした。
学校に行くための道中にそのコーヒーショップの大通りがあるのですが、そのコーヒーショップは、いつ通りかかっても、優しそうな雰囲気でした。
その横を通るたびに
「コーヒーが飲めたらなぁ」
なんて思っていた私。
コーヒー=心臓がバクバクするもの
という一風変わった数式を持っていた私にとって、いつもちょっと気になる空間でした。
そしてそのちょっと気になるという気持ちって、コップに溜まっていくんです。
その道を通るたび、私はチラッと目がとまり、歩みがゆっくりになり……。
そして、お店のお兄さんと目が合っちゃったり。
目が合うと話したくなってしまう性分の私は、ついに扉を開けることにしました。
広すぎず、狭すぎず。
白い壁と木目がバランスよく組まれていて、ドライな植物が飾られていて。
そして大通りからのおひさまが心地よい空間。
その空間の奥にあるカウンターに、いつも見かけるお兄さんがいました。
憧れの空間に入れた嬉しさと緊張で、胸がいっぱいの私。
ただ、ここで忘れていたことがありました。
それは、私がコーヒーのことを知らなさすぎる!ということ。
エスプレッソって濃いのだよね?
ウィンナーコーヒーにウィンナーは入っていない。
キャラメルマキアートとやらも存在するらしい。
大体こんな感じの知識量。
んー。どうしよう。
そこで、私は思い切って相談してみることにしました。
「あまりコーヒーを飲んだことがなくて、飲みやすいものってありますか?」
「あぁそれなら、カフェラテがおすすめですよ」
なるほど。カフェオレみたいなのかな?
よし。それで頼んでみよう。ついでにおすすめのキャロットケーキも。
その待ち時間は、ちょっぴりの緊張とワクワクした気持ちと、あたたかなおひさまの光と。
それはそれは、その空間に溶けていくような心地よさでした。
この待ち時間は、いまでもお気に入りなんですよ。
コーヒーメーカーと呼びそうな機械のそばで、トントンとなにかを整えて、機械に差し込んで。お兄さんは流れるような所作で動いていました。
おぉ、かっこいい。
「お待たせしました、カフェラテとキャロットケーキですね。」
運ばれたカフェラテをみて、私はびっくり。
表面張力で膨らんだ液体に、白い模様が浮かんでいたのです。
はぁぁ。これがカフェラテ。ドラマで見た飲み物に似てる。
よーし……。じゃあ飲んでみよう。
カップをゆっくり持ち上げて、そっと一口。
……!
これ、良い。
前に間違えて3杯飲んだブラックコーヒーとは違いました。
「まろやか」が一番ピッタリな言葉かなぁ……と、はじめてのカフェラテを飲む私。
ミルキーな舌触りで、ほんのり甘くて。でも、パックのカフェオレよりもすっきりしてて、甘ったるくなくて。まさに求めていた味でした。
そういえば、カップの横のキャロットケーキはどんな味だろう。
カフェラテの香りを残しつつ、ケーキを一口。
おお。キャロット。ニンジンじゃなくてキャロット。
キャロットがスポンジに変身していて、だからこその特有の甘さが出ていて、これもとっても美味しい。カフェラテの香りとケーキの甘さが、またとっても相性が良くて。
私はその二品を交互に楽しみました。
温かいカフェラテが、心のコップを満たしていって、体も温めていって。
そうして、私はそのカフェラテに魅入られていきました。
そして同時に思ったのが「お店のお兄さんと話してみたい」でした。
そういえば、このカフェラテ、どのくらいお砂糖はいってるんだろう。
このちょうどよい甘さはどうすれば出せるのかな~と、疑問が浮かんだので、お会計の時に思い切って聞いてみました。
「あのぉ。今日のカフェラテって、どのくらいお砂糖って入っているんですか?」
「あっ。お砂糖、実は入ってないんですよ~」
お砂糖が入っていない。
じゃあ、あの甘さはいったい……。
「それは、ミルク本来の甘さですね。」
お兄さんは、ミルクについて教えてくれました。
ミルクに細かい空気をブクブクと含ませてあげると、甘さを際立たせることができるそうです。そのための機械を紹介してくれて。
そんな仕掛けがあると思わなかった私の頭には、その知識と当時の驚きが今でも残っています。
ちなみに、そのあと家に帰って試してみたのですが……。さすがに上手くいかず。
コーヒーとミルクの奥深さを感じました。
これが、いま通っているコーヒーショップのはじめてのお話です。
実は、このコーヒーショップについて語りたいことがまだまだあるのですが、ひとまず、今回はこのあたりで。また今度の記事でお話しますね。
常連になれる空間って、いいですね。
最後に、そのコーヒーショップのお名前は「COFFEE STAIN」
2025年10月現在は、本駒込と根津の2か所にお店があるようなので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
私のおすすめは、やっぱりカフェラテです。
COFFEE STAIN:https://www.instagram.com/coffeestain___/
2025年10月の記事より